【メリット多数】ケアマネ在宅ワークのやり方を経験を踏まえて解説!
ケアマネと在宅ワークの組み合わせはとても相性が良いです。在宅ワークができる環境を整えればどこでも仕事ができるようになり、多様な働き方ができます。
社内規定などをクリアできるのであればケアマネは在宅ワークとオフィスワークのいいとこ取りで働けます。
人間関係に縛られにくく、多様な働き方ができる利点があります。
- ケアマネの在宅ワークに必要な機材
- 在宅ワークをおこなう上でのルールの説明
- ケアマネの業務別在宅ワーク方法
- 在宅ワークのメリット、デメリット
これらを紹介しています。
ここ最近はケアマネの求人で在宅ワークが増えています。
転職を考えているなら転職サイトを利用していくと希望の条件が見つけやすいです。
在宅ワークのための必要な環境
在宅ワークを始めるための準備が必要となります。
機材を用意することから、ルール作り、労務関係の環境作りなど。必要な対応を紹介しています。参考にしてみてください。
在宅ワークに必要な機材
- パソコン
- スマートフォン
- 安定したネット回線
- 介護ソフト
- プリンタ
- スキャナー
- 移動手段
以上が在宅ワークの環境で最低限必要な物品です。
この時点でパソコンに弱いとハードルが高いです。
パソコンの設定は一度やれば問題ないので、最初の初期設定の部分だけは誰かの助言が必要になります。
その他の操作に関しては今まで、会社でやっていたことと変わりません。
介護ソフトがパソコンに対応しているか、安定したネット回線があるか程度です。
初期設定の部分だけ、スマホを使用して通話やテレビ電話で助けてもらいながらクリアしましょう。
それができれば機材の設定は完了です。
ミーティングのツール
- LINE
- Zoom
- FaceTime
- ChatWork
居宅の仕事は一人でやっているようで居宅内のチームでやっていることも多いです。
常に連携を取ることができるように何らかのツールを用意して連絡が取れるようにしておきましょう。
特に、事例を居宅内でシェアして検討する環境を整えることが重要です。
ケアマネは特に、一人で抱え込まない環境とルールを作ることが大切です。
そのためのツールにLINEやZoomなどがよく使われます。
LINEは普段から使い慣れていていいかもしれません。
就業規則の確認
- 勤務時間の確認
- 経費の計算
在宅ワークだと勤務時間の概念が難しくなります。オフィスワークだと8時間働けばタイムカードなどで管理しやすいです。
しかし、実は、ケアマネの報酬は時間給と相性が悪いです。ひと月にやらなければならない仕事は決まっています。たくさん動けば報酬が発生する仕事ではありません。そのため、勤務時間の計算をしっかり決めていく必要があります。
ケアマネの報酬は可能であれば成果型の報酬にすることが最も効率が良い選択です。
経費の計算についてもガソリン代や電気代等は事前に決めておく必要があります。
これも在宅ワークであることを加味して、成果報酬にするのであれば報酬の一部に入れておくことが効率のよい選択であると思います。
業務別在宅ワーク方法
ケアマネの業務の中でどの部分が在宅ワークができるのか。そんな疑問を業務ごとに解決していきます。
業務の特性上、全て在宅ワークですませられませんが、オフィスである必要もありません。
個人情報に注意すればどこでも仕事ができるのがケアマネの強みです。
インテーク
初回面談は利用者の自宅や病院などが中心になります。または相談にやってくることもあると思います。面談場所については利用者の状況に合わせる必要があります。
そのため、在宅で行うことが難しい業務です。
これは今まで通りに利用者の元へ訪問する形を取り、その後の記録等を在宅でするようにします。
またはオフィスを利用してきていただき話をしていくことも考えられます。
アセスメント
利用者と面談して課題を抽出、分析していきます。
情報収集は利用者からの聞き取りなど、直接会って行う必要性が高い業務です。
しかし、LINE等で連絡が取れる方やテレビ電話等が可能な方も増えてきています。
スマホなどを使用して面談を行うこともできます。
利用者の家族であればLINEを普段から使っている方も多いです。
事業所間であればメールやLINEなどを活用することで事足ります。
情報を収集して、分析は在宅で行うことにしましょう。
そうすればオフィスで仕事をする必要がありません。
面談は利用者宅で。事業所からの情報はメールや電話で。
分析は自宅ですることで在宅ワークが可能です。
モニタリング
モニタリングは基本的には自宅へ訪問する必要があります。
モニタリング記録は在宅で可能です。
慣れてくれば、訪問中の利用者宅でノートパソコンに入力してしまいそれで終了となります。
サービス担当者会議
サービス担当者会議はオンラインで可能となっています。
Zoomを使う事業所が多いのでZoomを使用して会議をすれば在宅ワークが可能です。
しかし、オンラインの会議を苦手とする利用者も多いです。
結果的に利用者宅や集まりやすい場所で会議をすることが多いかと思います。
完全に在宅では難しい業務です。
利用者宅や関係事業所が集まりやすい場所を設定しますので、オフィスも選択肢に入ります。
給付管理
介護ソフトを使用して給付管理業務を行います。
これはパソコンの仕事ですので在宅ワークと相性がとてもよいです。
家から出ることなく、完全在宅で仕事ができます。
特に、実績をメールでもらうことができればペーパーレスにもなります。
紙媒体で実績を事業所へ送ってくる事業所はスキャン等で会社からメール送信してもらう必要があります。
または事業所まで取りに行く必要があります。
申請関連
要介護認定の更新や福祉用具や住宅改修の申請。居宅届の提出などがあります。
行政とのやりとりは紙でのやりとりが多い部分です。
自分の自治体のルールややり方を確認して電子的な方法でできるようになれば申請の労力と移動などの時間を節約することができます。
うまくいけば申請関連の手続きは在宅でできる可能性があります。
記録
支援計画記録やサービス担当者会議の要点の記録はパソコンに入力します。
パソコン入力の仕事になるのでセキュリティさえ気をつければ場所を選ばず行うことができます。完全に在宅でできる仕事内容です。
提供票などの書類の送付等
書類送付は全てEメールで行いたいです。Eメールであれば紙を所持する必要もありません。
提供票は介護ソフトからPDFで出力できるはずですのでPDF形式で出力して送付していきましょう。
それら以外もケアプランや必要な書類などもEメールで送りましょう。
紙で作ってあるものは一度スキャナーで取り込むか、スマホの写真で撮影してパソコンに取り込みましょう。
複数種類の書類がある場合は【zipファイル】にして送りましょう。一つのファイルにまとまって便利ですよ。
介護相談業務
介護相談については電話で受けられるものは在宅でも可能です。
しかし、悩みの相談など、ケースによっては直接会ったほうが良い相談も多いです。
その際には自宅に訪問するかオフィスなどへきていただく必要があります。
直接の相談は必要な業務ですのでできる部分は電話やオンラインで行い、状況に合わせて直接面談を選択していきましょう。
事業所内ミーティング
居宅介護支援事業所は各ケアマネで仕事をすることが多いです。しかし、ケースを共有して方向性の意見を求めたりすることは仕事をする上で重要です。
ミーティングで新たな気づきを発見できます。
オンラインで行うことも可能で、Zoomで行うことも可能です。
しかし、短時間でも良いので直接話すことも重要な部分です。
ミーティングに関しては人間関係が良好であり、相談をして解決に結びつけられるのであれば直接が良いと考えています。
直接の方がより深い意見交換ができます。
ケアマネ業務別 在宅ワークとオフィスワーク一覧表
在宅ワーク | オフィスワーク | 出社の必要性 | 備考 | |
インテーク | 不可 | 不可 | 無 | 利用者宅で実施 |
アセスメント | 一部可 | 一部可 | 無 | 情報収集に工夫が必要 |
モニタリング | 不可 | 不可 | 無 | 利用者宅への訪問必須 |
サービス担当者会議 | 一部可 | 一部可 | 一部あり | 開催場所がオフィスなら出社が必要 |
給付管理 | 可 | 可 | 無 | 実績の取り扱いに左右される |
申請関連 | 一部可 | 一部可 | 無 | 自治体によって大きく変わる |
記録 | 可 | 可 | 無 | 場所問わず可能 |
書類送付 | 可 | 可 | 無 | 送付先がEメール対応できれば幅が広がる |
介護相談業務 | 不可 | 可 | 一部あり | 相談受付場所により出社が必要 |
事業所内ミーティング | 一部可 | 可 | 一部あり | 人間関係、相談内容によって出社が必要 |
出社が必要なケアマネ業務は
- 利用者の相談場所がオフィスであった場合
- サービス担当者会議がオフィスであった場合
- 事業所内のミーティングがオフィスで開催される場合
この3種類の場合のみです。
ほとんど出社することなく仕事を行うことができそうです。ルールさえ作れれば在宅ワークが可能になります。
サービス担当者会議の開催は利用者宅が多いのではないでしょうか。
そのため、実際には
- 相談のため来所された場合
- 職員間の連携のためのミーティング
のみとなります。これだと月に1回程度の出勤でも大丈夫そうです。
在宅ワークのメリット
ワークライフバランス
在宅ワークのメリットはなんと言っても働き方の自由度の高さではないでしょうか。
仕事中心から生活中心の働き方へ。
仕事とプライベートの時間を有意義に活用できます。隙間の時間を家事や趣味に充てることもできます。
在宅ワークが楽なわけではないですが、仕事の時間に縛られない働き方は私生活も充実しますね。
人間関係の距離感が保てる
人間関係がぎくしゃくしているのであればある程度の距離を開けることができます。
ケアマネは人間関係で悩んでいる方も多い業界ですので在宅ワークである程度の距離感を保てれば人間関係のストレスが大きく減少できます。
通勤時間の短縮
在宅ワークであれば通勤時間は0です。通勤時間が無いだけで自分の時間が増えます。
日々の通勤のストレスも減少します。
この通勤時間がなくなった分はしっかり自分のために使うと良いですよ。
仕事場所の自由度
在宅ワークではありますが、場所も選ぶことができます。
自宅はもちろん、コワーキングスペースやカフェ等でも仕事ができます。
訪問業務がなければ、旅先でも仕事をすることができます。
ケアマネとして、月初に給付管理をしながら旅行をするなんてことも可能になります。
給付管理と記録をしながら長期の連休を取って旅行に行った経験があります。
旅行中に仕事をすることに最初は抵抗がありました。しかし、逆にどこでも仕事ができることで仕事の心配をせずに旅行を楽しめましたよ。
在宅ワークのデメリット
社内コミュニケーション不足
在宅ワークでは人と直接会うことが少なくなります。
オフィスでお菓子を一緒に食べて雑談をしていたなど、コミュニケーションの時間がなくなります。
在宅ワークではチャットのコミュニケーションやオンラインでのコミュニケーションとなります。その結果、雑談はほとんどなくなります。業務上の会話程度になりがちなので、雑談でコミュニケーションを取ることが難しくなります。
セキュリティ関連
在宅ワークではパソコンなどのセキュリティを個人に任せる機会が多くなります。
個人のインターネットのセキュリティ意識などが重要になります。
また、カフェ等で仕事もできますが、パソコンを開いたまま離席したりすると覗かれる危険があります。それをすると個人情報や企業の情報が漏れる危険が多くなります。
仕事の自己管理
在宅ワークだと監視の目がほとんどありません。そのため、仕事の手を抜くことも十分できます。
やっていない仕事をやったことにしていたり、業務態度などがわからないため、顧客満足度が下がる危険があります。
他人の目がないことで怠けてしまうことも十分に考えられますので、自分を律する心が必要な部分になります。
仕事の環境を整える難しさ
在宅ワークの環境を整えることが難しい場合もあります。
まず、仕事をする部屋や機材など、準備が必要です。
パソコンやスマホなどの機材は会社が用意しても、ネット環境や部屋を用意する必要があるためデメリットと言えます。
オンライン会議をする場合は安定したネット回線の用意が必須です。ルーターから距離があったり途切れ途切れの回線は見直しが必要です。
就業規則等のハードルの高さ
今まで在宅ワークを取り入れていなかった事業所の場合、就業規則を整えるハードルが高いです。
就業規則のハードルを超えることが最も困難であり、デメリットであると言えます。
ケアマネ在宅ワークのまとめ
在宅ワークは気楽である反面、自分を律して取り組まないと難しいです。
しかし、自由な働き方で仕事と私生活を充実させることができればバランスがいいですよね。
ケアマネは以前からやろうと思えば自由な働き方ができていました。
そして、コロナ禍を経て、時代がケアマネの自由な働き方に追いついてきました。
私はコロナ禍以前から自宅やスタバなどのカフェで仕事をしていました。
5日程度の連休を取り、旅行に行きながら滞在先で記録を書いたりすることもありました。
そのような自由な働き方ができ、私生活も充実することができます。
ケアマネの仕事は自由度がかなり高いです。
在宅ワークはデメリットもありますが、それを上回るメリットがあります。
在宅ワークを考えているのであれば
- 今の職場で在宅ワークを進める
- 整えている事業所へ転職
この選択になります。
現在では在宅ワークを中心に事業展開している居宅介護支援事業所も多くなります。
一度、求人を見て給料や勤務条件を確認してみることも良いと思います。
普段から多くのストレスに晒されているケアマネです。
自分のストレスを減らしながら働くことができるように挑戦してみてください。
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