iPhoneで高齢者の場所を把握。低コストで迷子の対策をするための方法。
最近、よく相談を受ける中で、自分の親が物忘れなどが多くなってきて、これからの家での生活が心配といったことを話される方も多くなってきています。
社会的にも高齢者の徘徊、帰宅困難などは問題視されていますし、家族としても親が家からいなくなった際にどう対応したらいいか困りますよね。
実は社会的にも行方不明になる方も急激に多くなってきていて対策も急ピッチですが、なかなか進んでいないです。
公的な制度も使いながら、必要な部分を個々で対応していくことが必要となっています。
制度は全体に対してあるものでかゆいところに手が届かない感じの、個々に当てはまる制度が少ない事もあります。
そして、個々の対策といっても実際は相談機関に相談していきながら対応していくこととなりますが、担当者によって対応が大きく変わることが多いです。
徘徊等へも自分でも対応策を検討して、今後に備えるために対策していくことができるようにしていきましょう。
その対策の中で有効な対策に場所を探すための機器を使用する方法があります。
身近な物ではスマートフォンが一番なじみがあります。
スマートフォンも様々な物がありますがその中でもiPhoneが特に使いやすいです。
そのため迷子の対策や徘徊等の対策、対応のためにはiPhoneを使うことがおすすめです。
Appleの製品であり、徘徊、迷子対策として使われている方も多いです。
この記事を読んでiPhoneやスマートフォンを徘徊や帰宅困難への対策に役立てていただければ幸いです。
高齢者見守り機器のためにiPhoneをすすめる理由
- 探すアプリが使いやすい
- 位置情報の精度が良い
- トラブルシューティングがしやすい
- サポートが優秀
- バッテリーの持ちがよい
- セキュリティ機能が優秀
- スマホなので普段から使える
それぞれ説明していきます。
探すアプリが使いやすい
iPhoneやiPadなどのApple製品の純正アプリ「探す」はとても高性能です。
扱いも簡単に作ってあり、直感的に使うことができます。
Appleはこういったデザインを得意としているのでわかりやすいです。
位置情報の精度が良い
iPhoneには高精度のGPSが搭載されておりリアルタイムで場所を把握できます。
そのため、確実にいる場所を見つけることができます。
トラブルシューティングがしやすい
Androidと比較してiPhoneはすべてAppleが作っています。
そのため、何かわからないことがあっても調べれば出てきやすいです。
Androidであれば作っているメーカーがバラバラなのでトラブルが多岐に渡ります。
iPhoneであれば機種それぞれでのトラブルは少なく、あっても解決策なども多いです。
サポートが優秀
Appleのサポートは電話でも対応していただけます。
わからないことは丁寧に対応していただき、素晴らしいです。
Appleのサポートはぜひ活用してほしいです。
特に電話対応もでき、かなりの問題を解決してくれますよ。
バッテリーの持ちがいい
iPhoneはバッテリーの消費が少ないように設計されておりバッテリーが十分に持つようになっています。
必要な時に充電がないのでは使い物にならないのでバッテリーの持ちは重要ポイントです。
セキュリティー機能が優秀
iPhoneはセキュリティ面でも優れており、プライバシー保護が徹底されています。
持ち出す前提でのiPhoneですが、セキュリティーは保たれています。
スマホなので普段から使える
当然なのですが、普段からスマホとしての機能を使うことができます。
通話はもちろんですが、慣れればLINEなどのSNSやFace Timeなどのテレビ電話なども使えるようになります。
見守り機器としてiPhoneのデメリット
- 本体代が高い
- 操作に慣れない
- バッテリー管理
- 紛失、盗難
- プライバシー
- GPS機器として見た時にサイズが大きく携帯性が悪い
本体代が高い
iPhoneは他の機器やスマホに対しても高価な部類に入ります。
そのため、購入に躊躇してしまいます。
しかし、認定整備済品や、型落ちのものを選ぶことで安く買うこともできます。
購入する際は携帯ショップなどではなく、ネットで購入することで大きく値段を下げて購入することができます。
操作に慣れない
高齢者にでスマホを持つことに抵抗がある方も多いです。
特に使ったことがない方は操作なども難しいです。
そのため、操作は色々と調べながら慣れていく必要があります。
バッテリー管理
iPhoneのバッテリーは他のスマホと比べて持ちがいいですが、何日も持ち続けるものではありません。
2〜3日に一回程度の充電が必要です。そのため、バッテリーの管理は重要です。
紛失、盗難
iPhoneは盗難にあうこともあります。紛失の危険もあります。
プライバシー保護
iPhoneはプライバシー等のセキュリティー保護がすごく手厚いです。
しかし、使う方が意識しないとプライバシーが漏れてしまうことがあります。
iPhoneは流通量も多く、誰でも使い方を知っている機器です。
スマホのパスワードをかけ忘れたりすると誰でも操作することができます。
指紋や顔での生体認証などを活用して対策することが重要です。
GPS機器として見た時にサイズが大きく携帯性が悪い
スマホに慣れていないと大きいし持ちにくさがあります。
そのため、AirTagやその他のGPS機器と比較すると持ち出しにくさがあります。
バッグに入れるなどの対策をとったりすることが有効です。
iPhoneをGPS見守り機器として使用するための準備
- iPhoneの購入
- iPhoneの回線の選び方から通信の設定方法
- 探すアプリの設定
- 充電の管理
- 使用方法のレクチャー
iPhoneの購入
高齢者が使いやすいモデルを選びます。最新の機種でなくても、基本的な機能を満たすモデルで十分です。
費用などを考慮してiPhone SEを推奨します。
価格が最も安価な機種ですが必要な機能はすべて揃っています。
携帯ショップで買うよりトータルで安くなります。
通信会社は大手の通信会社ではなく、日本通信SIMなどの格安SIMを検討してください。
費用を概算で計算しました。
実際の数字はプランやオプションで変わってきます。
docomo | 日本通信SIM | |
本体代 | 73,370円 | 62,800円 |
回線代 | 4,565円×12ヶ月 | 290円×12ヶ月 |
その他の費用 | 0円 | 初期費用 3,300円 |
年間合計 | 128,150円 | 69,580円 |
ネットで本体の購入と格安SIMを使うと携帯ショップで買うより年間58,570円安いのは大きいですよね。
iPhoneの回線の選び方から通信の設定方法
スマホを手に入れたら初期設定を行います。
iPhoneはApple IDの作成やサインインをします。
Apple IDはメールアドレスなのでGmailを作成してそれをApple IDにしましょう。
それができればiPhoneは使い始めることができます。
格安SIMの場合は設定が必要になります。
各通信会社が説明を出していますが、今回は日本通信SIMで解説します。
日本通信SIMの設定方法
費用を安くするならAmazonから日本通信SIMを購入。
(ホームページから直接申し込みでもいいが、Amazon経由のほうが手数料が安いです。)
最初に本人確認書類、クレジットカード、メールアドレスを用意する。(マイナンバーカードが簡単です。)
・専用アプリをダウンロードします。
アプリを開けば順番に手続きが進みます。申込みコードなどを入力。
・eSIMの開通完了が届く。
・eSIM設定方法
ステップ1-1
eSIMがインストール可能になると「モバイル通信の設定を完了」という通知がスマホの「設定」に表示されますので、タップしてステップ1-2に進みます。
「モバイル通信の設定を完了」が表示されない場合は下記にお進みください。
① 通知のタップから直接来た場合「eSIMを設定」を、もしくは、QRコード等でモバイル通信プランを追加した場合 eSIMをアクティベート画面より「続ける」をタップし、eSIMをアクティベートします。
アクティベート中…→ネットワーク接続中…と表示されます。
② eSIMのインストールが完了します。設定→モバイル通信を確認すると、ドコモのeSIMが表示されます。「この回線をオンにする」項目が「オン」になっていることをご確認ください。
ステップ2-1
設定ページをSafariで開きます。
ステップ2-2
他社または日本通信SIMのAPN構成プロファイルがすでにインストールされている場合は、「設定」→「一般」→「VPNとデバイス管理」の画面からAPN構成プロファイルを削除します。
ステップ2-3
APN構成プロファイルをダウンロードします。
ステップ2-4
ダウンロードされたプロファイルが「設定」に表示されるので、タップし、画面に沿ってインストールします。
ステップ2-5
デバイスを再起動します。
ステップ2-6
一度Wi-FiをOFFにして、インターネットが利用できるか確認をします。
確認が終わりましたらWi-FiはONに戻してください。
「探す」アプリの設定
まずは今回用意したiPhoneをファミリー共有に入れましょう。
iPhoneを紛失してしまった時などでも対応がしやすくなります。
iPhone1の「設定」 >「[自分の名前]」>「ファミリー共有」と選択してから、画面に表示される指示に従ってファミリー共有グループを設定します。
ファミリーメンバーを追加します。ここでは「成人」を選べばよいです。
iPhone2から「探す」を開いて画面下部の「自分」をタップしてから、「位置情報の共有」をオンにします。
これでiPhone1の「探す」アプリからiPhone2の場所が把握できるようになります。
充電の管理
iPhoneのバッテリーはスマホの中でももちがいいです。
しかし、2日〜3日に一回は充電しないと持たないので、頻繁に充電をする必要があります。
充電の管理を怠らないようにしたいです。
使用方法のレクチャー
iPhoneを使用する方法を教える必要がある場合もあります。
電話のかけ方や出る方法など。
タッチパネルに慣れない方も多いです。
電話に出る際にスライドで出るなどを理解できないこともあります。
そのため、何度も繰り返し練習する必要も出てきます。
基本的な使い方などは徐々に使えるようにレクチャーしていけるようにしましょう。
実際にiPhoneを使って迷子になった高齢者等を探すために
場所がわからなくなった場合には「探す」アプリを利用しましょう。
アプリを開くことで今の場所が簡単にわかります。
リアルタイムで場所の把握ができる
リアルタイムで場所がわかりますので場所を確認してそこまで迎えに行くことも可能です。
リアルタイムでわかることで今、どこにいて、どこに向かっているかがわかります。
通話やビデオ通話が可能
いなくなったのが分かれば「探す」アプリで場所がわかるのですが、直接通話やビデオ通話ができます。
現在の状態がどうなのかを知ることができます。
電話ができれば外出して戻ってこられないのか、散歩などで出かけて戻るのかも確認できますね。
迷子の高齢者を探すの機器の費用を抑えるための方法
格安SIMの利用
iPhoneを使用する際に格安SIMを使用することで安くiPhoneを使うことができます。
日本通信SIMなどの格安SIMを使うことで年間58,570円の節約ができます。
SIMフリー機種の選択
格安SIMと合わせて携帯ショップではなく、Appleなどの公式サイトから購入したSIMフリーのiPhoneが結果的に安くすみます。ぜひ格安SIMと合わせて検討してみてください。
型落ち機種等の選択
iPhoneは最新でなくても十分に使えます。そのため型落ちの安い機種を購入することが価格を抑える方法です。
Appleの公式サイトやAmazon等で購入できますので検討してください。
おすすめはiPhone SEです。
iPhone以外の機器の検討
そもそも、スマホを持つことが大きくて持ちにくい。持って出かけられるかが心配。
設定が難しそう、価格が高いなどこういった心配があるとiPhone以外の選択肢も視野に入れてください。
簡単で安価な方法としてミマモルGPSをお勧めします。
ミマモルGPSは小型の機器で場所がわかる機器です。
iPhoneのようにリアルタイムでいる場所がわかります。
また、自分のスマホやタブレットで場所がわかるので万が一、迷子になった際に探しながら使うことも可能です。
ミマモルGPSは「ミマモルGPSミニ」の利用で迷子等の対策も取れるので利用してみるのもいいと思います。
レンタルができるので気軽に利用できるのも利点です。
まとめ
徘徊対策や帰宅が困難になった際の予防策としてiPhoneはとてもよい機器です。
場所の正確性もありとても使えます。
また、操作に慣れることで通信でき便利に使えます。
持って出かけること。これが一番のハードルです。
早いうちに慣れておけば外出時に忘れることも少なくなると思います。
社会的な問題になっている高齢者の徘徊や迷子の対策のために、記事を参考にしながらiPhoneも視野に入れてもらえればと思います。
ミマモルGPSのようにリアルタイム性のある携帯に優れた機器の使用も良いと思います。
GPSなどの機器をうまく利用しながら介護等への不安や負担を減らしていくことができるようにしていきましょう。