高齢者の迷子の対策にはGPS機器を活用!?対策方法や対策の制度を紹介
自分の親が物忘れなどが多くなってきて、これから、家で生活が心配といったことを話される方も多くなってきています。
社会的にも徘徊などは問題視されていますし、親が家からいなくなった際にどう対応したらいいか心配ですよね。
実は全国的にも行方不明になる方も急激に多くなってきていて対策も急ピッチですが、なかなか進んでいないです。
そういった状況であるため公的な制度も使いながら、必要な部分を個々で埋めていくことが必要となっています。
徘徊等へも自分でも調べて、今後に備えるために対策していくことができるようにしましょう。
この記事を読んでもらえれば徘徊への対策などがイメージできるようになります。
この記事での徘徊への対応は制度利用とGPSを使用した対策に重点をおいて説明しています。
徘徊や迷子になる状態に合わせた対策
徘徊と言っても様々な状態があり人によって全く状態が違います。
- 外出して帰ってこられない方
- 帰ってくることができても、帰ってこられなくなる心配がある方
行方不明となった際の警察をはじめとする関係機関との連携方法や地域にある制度の活用を一緒に考えてくれますのでぜひ相談してみてください。
その上で、ぜひこの記事を参考にしてもらってください。
徘徊、迷子対策の基本
対策は大きく分けて5つの段階に分かれています。
段階に合わせた対応をしていくことが必要です。
その段階は以下のとおりです。
徘徊、迷子の対策のための対応の順序
- 受診
認知症を疑ったり、帰ってこられない心配があると感じたら受診をしましょう。 - 相談
迷子や徘徊が心配であれば地域包括支援センター、ケアマネジャーへ相談しましょう。 - 制度の活用
地域包括支援センターなどと協力のもと、地域で使える制度等を活用して解決しましょう。 - 機器の活用
制度を活用しても迷子になり家に帰ってこられない心配がある場合はGPS機器を使用して場所の確認をできるようにしましょう。 - 見つけられなくなったときに備えて写真等を用意し、警察等へ事前の届けなどをしておきましょう。
5番に関しては地域の制度で警察に事前に届け出をすることで捜索がスムーズになる制度があります。
ほとんどの自治体で導入している制度ですので確認してみてください。
受診
外出して帰り道がわからなくなる。
この現象は認知症の症状でみられます。そのため、まず受診をしてください。
相談
自治体や地域包括支援センター、ケアマネジャーと今の不安や心配を相談してください。
外出などの対策に必要な助言がもらえるかもしれません。
制度の活用
ケアマネジャーであれば日中の活動のためのデイサービス等の提案をもらえたりするかもしれません。地域包括支援センターであれば、近所の集会場の集まりなどを紹介してくれるかもしれません。
そういった様々な方法を専門機関は持っていますので相談して制度を活用する価値は高いです。
機器の活用
この記事では自分でできる対策としてGPS機器の活用を勧めています。
場所の確認がいつでもできる安心感があります。
GPS機器は扱いに慣れていく必要があります。
GPS機器は早期に導入して持って出かけるクセを付ける必要があります。そのため、不安があるなら早期の導入が1番効果的です。
機器の利用は、担当の力量も関係ないですし、自分の裁量で選べるのでオススメです。不安があれば一度検討してみてほしいです。
見つけられなくなった時に備えて、対応の検討
各自治体が行方不明者の発見に力を入れています。
ほとんどの自治体に徘徊高齢者を警察に登録する制度があります。
登録することでQRコードなどを発行してもらい、それを読み取ると住所等が分かる仕組みとなります。
発行されたQRコードを服につけたり靴に付けたりするシステムとなっています。
外に出て帰ってこられない危険性が高い方は検討してみてください。
徘徊や迷子、帰宅困難時に自分でできる対応策
GPS機器があればその機器を持っている方の場所がわかるので行方不明になった際に有効です。
そのための機器を紹介しますのでご自身に合ったものを選択していただければと思います。
- スマートフォン(iPhone)
- AirTag
- Tile
- ミマモルGPS
スマートフォン(iPhone)
スマホにGPS機能が充実しているものも多くあります。
ご自身でお持ちの機種にもGPS機能が付いている可能性も高いので確認してみてください。
また、スマホにこだわりがなければiPhoneにしましょう。
AirTag
スマホがiPhoneだったり、iPadやmacをお持ちであればAirTagが選択肢にもなります。
スマホを持つ習慣がない方やスマホを忘れて出掛けてしまう方にはAirTagをオススメします。
AirTagは正式にはGPS機器ではないのですが、位置情報を教えてくれます。
これであればカバンや杖につけることができます。
スマホより忘れる確率が減るのでこれも検討してほしいと思います。
Tile
Androidのスマホのみやwindowsのパソコンを持っている方はこのTileを使うことがいいです。
Tile本体も様々な形状がありますのでカバンにつけることや財布に入れておくことなどその方の持ち物に合わせて使うことができます。
しかし、場所の確認方法や設定の仕方が各スマホによって異なるのでご自身で設定するしかないので少し困難かもしれません。
スマホの機種によって操作方法などが異なるのでそれぞれで調べてアプリをインストールしてください。
ミマモルGPS
ミマモルGPSは見守り専用機器となります。
専用品であり今回紹介する中では一番効果が高いものになります。
家に帰れない時に役立つ機器を紹介いたしました。
介護の業界はICT化が遅れています。こういった機器がわからないと話されるケアマネジャーや地域包括職員も多いです。
自分で色々と試していくことも大切ですよ。
自治体で使える制度等の一般例
自治体で行っている徘徊対策例
GPS端末の提供・貸与
高齢者やその家族に対して、GPS端末を提供または貸与することで、常に位置情報を確認できるようにする機器を貸与できる自治体もあります。
しかし、調べた限りかなり少数でした。自分の自治体が対応していたらぜひ検討したいです。
見守りセンサーの設置
高齢者の自宅にセンサーを設置し、異常を検知すると家族や見守りスタッフに通知が行くシステムを設置する際に補助が出る自治体もあります。
この装置の設置ができる自治体もかなり少ないです。
QRコードの活用
高齢者の衣服や靴にQRコードを貼り付け、行方不明時にスマートフォンでスキャンすることで身元確認ができるようにするよなしくみを作っている自治体もあります。
これは全国的に広がってきており数年前からほとんどの自治体で行っているのではないかと思います。
QRコードじゃなく、番号であったりと形は違っても同様の仕組みはありそうです。
徘徊高齢者捜索キットの配布
行方不明になった際に使用できる捜索キット(家族の連絡先、写真、特徴など)をあらかじめ準備しておくことで情報提供をスムーズにできるようにしている自治体もあります。
これは上記、QRコードの利用とセットで警察署に届け出るといった形で運用されるケースが多いです。
全国的に広がっている方法です。
自分の自治体で利用できるか確認してみてください。
以上、紹介した精度は一部です。これらは自治体独自で行っているので自分のお住いの市町村等では対応していない可能性もあります。まずは自治体や地域包括支援センターなどへ相談してみてください。
まとめ
徘徊の対策にはまず、自分の住んでいる地域でいろいろな制度がありますので自治体へ相談してみてください。
また、迷子になり家に帰ってこられないことを心配しはじめたら受診をして医師と相談していくことも重要です。
このあたりをやった上で、自分で対策をするのであればGPSの導入を検討してみてください。
今回紹介したiPhoneやAirTagは簡単に使える上にサポートも充実しています。ICT機器が苦手でも電話でサポートが受けられるのは手厚いです。
もし、余裕があればミマモルGPSの利用も検討してみてください。
こういったものを使いながら帰宅できない、徘徊等の心配を無くしていくことを検討してみてください。
また、より安心感を求める場合はミマモルGPSという専用機器もぜひ使ってみてください。