複雑化!?老人ホームの種類!有料老人ホームの違いと選び方を細かく解説
要介護度や生活の仕方、施設の空き状況などを加味して有料老人ホームを選択する方も多くなっています。
実際、有料老人ホームは入所へのハードルが介護保険施設と比べて低いです。
そのため、いい有料老人ホームを選べば生活が豊かになります。
この記事では様々な種類の有料老人ホームの特徴を紹介しつつ自分に合った有料老人ホームを選べるように説明しています。
この記事を読めば施設の違いがわかり、施設選びに迷いにくくなりますよ。
有料老人ホームの種類
有料老人ホームには大きく分けて3つの種類があります。
- 介護付き有料老人ホーム
- 住宅型有料老人ホーム
- サービス付き高齢者向け住宅
それぞれの特徴を知ることで自分やご家族に合った施設を見つけることができます。
介護付き有料老人ホームの概要
目的
介護が必要な高齢者向けの施設で、介護サービスが施設により提供されます。
入居の条件
要介護認定を受けていて要介護1からの方が対象となります。
費用
施設により初期費用(敷金等)がかかります。初期費用がかからない施設も多くあります。
月額費用は介護保険1割負担の方で15万円~となっています。
サービス内容
介護サービスが付属しています。そのためすべての介護は施設で行われます。
医療体制
自由に病院を選ぶことができます。
今までかかっていた病院へ通うことができたり、施設近くの病院へ通えます。
また、施設は協力医なども定めています。協力医をかかりつけにすることも可能です。
介護付き有料老人ホームのメリット、デメリット
- 介護がついていることで生活全般の介護(排泄や食事等)に心配をすることがない。
- 施設の雰囲気に合えばとても快適にすごせることができる。
- 費用がある程度予測できるため将来の費用の計算がしやすい
- 介護がついていることで自分の好きな介護サービスが利用できない。
- 今まで利用していたサービスが利用できない。
- 施設の雰囲気が合わないと居心地も悪くなる。
そのため施設を選ぶ際には見学等をしたり、説明をよく聞いて選択する必要があります。 - 費用はサービスを必要としない方にとっては割高感がある。
住宅型有料老人ホームの概要
目的
自立した高齢者向けで、その方の生活や状態に応じて外部の介護サービスを利用します。
条件
60歳以上、又は65歳以上の方と設定している施設が多いです。
施設によっては要介護認定を受けられている方を対象とする場合もあります。
費用
施設により初期費用(敷金等)がかかります。
初期費用がかからない施設も多くあります。
参考程度に、月額の費用は13万円~
その他に、介護サービスを利用された際は介護サービス事業者への費用が発生します。
サービス費用が別途かかることで利用状況次第で支出が多くなることも想定されます。
サービス内容
基本的に介護サービスは付帯しません。3食の食事提供と安否確認が基本サービスとなります。
イメージ的にはアパートなどの集合住宅で食事提供があるととらえてもらえれば近いです。
医療体制
自由に病院を選ぶことができます。
今までかかっていた病院へ通うことができたり、施設近くの病院へ通えます。
住宅型有料老人ホームのメリット、デメリット
- 要介護認定を問わず入ることができることで健康な状態から入所の対象となる。
- 自由なサービスを選択できるため今までのなじみのサービスなどを引き続き利用できる。
- サービスが付帯していないので有料老人ホームの中では割安。
- 急なサービスの発生で費用が発生する。
- 急な対応がその他の有料老人ホームと比較して遅くなりやすい。
緊急時の取り決めなどが不十分なことが多いです。 - 自分で必要なサービスを選ぶための知識などが必要。
サービス付き高齢者向け住宅の概要
目的
自立した高齢者向けで、その方の生活や状態に応じて外部や併設の介護サービスを利用します。
一般的に「サ高住」と略します。
住宅型有料老人ホームと同じ形態の施設ですが、サ高住は有料老人ホームの中に介護サービス事業所が併設されています。
入居条件
60歳以上又は65歳以上。施設によっては要介護認定が要介護1〜となっています。
費用
施設により初期費用(敷金等)がかかります。
かからない施設も多くあります。
月額の費用は13万円〜となっています。
この金額にプラスして介護サービスを使う場合は費用がかかります。
サービス内容
基本的に介護サービスは付帯しません。3食の食事提供と安否確認が基本サービスとなります。
住宅型有料老人ホームとの比較になりますが、施設内にサービス事業所(通所介護や訪問介護、訪問看護)が併設しています。そのサービスを利用される方が多いです。
医療体制
自由に病院を選ぶことができます。
今までかかっていた病院へ通うことができたり、施設近くの病院へ通えます。
サービス付き高齢者向け住宅のメリット、デメリット
- 制度上は自由な介護サービスを選ぶことができる。
- 併設事業所があることで急な対応が可能な場合がある。
- 併設事業所を利用することで収益化することがビジネスモデルのため、併設事業所の利用を強くすすめられることがある。
- 急なサービスの増加で費用が発生することがある。
有料老人ホームの比較
まとめ
有料老人ホームは他の介護保険施設と比較して入居しやすいことが特徴です。
しかし、施設によって特色などが様々なので比較に悩むところです。
この記事を参考にして施設を絞りながら見学や資料請求などを通してより良い施設を選べるようにしてください。
特に、これからの生活を考えるう上で介護の内容や費用などをしっかりと比較することが大切です。
その後、見学等の対応をして施設をより絞り込めればと思います。
施設を知ることで施設選びの参考にされば幸いです。