ケアマネのICT化を阻む罠。今までの方がやりやすかったを減らすために取る方法
ケアマネジャーは日々忙しいです。業務を少しでも効率化するために、ICTを活用しようとすることが増えています。
時代の流れはICTの活用が必須ですね。
ICTを活用すれば仕事が効率的になります。
しかし、ICT化を提案すると、「今までの方がやりやすかった」「機械はわからないからやってほしい。」という声が上がることもこの業界です。
結局、新しい機器や方法を導入しても説明する手間が増えたり、変化に対応できない不満の声が聞こえてきます。
結果的にICT導入に伴う仕事が増えて、さらに忙しくなる悪循環に陥ることもあります。
- 今までの方が良かった
- 機械はわからないからやって
このような声を少なくできるようにポイントを押さえて対応方法を具体的に解説しています。
IT導入がうまくいかない理由
ICTを導入すると業務は効率化します。これは確実に実感できます。
しかし、実際にICT機器を導入するとなると大変な苦労もあります。
ケアマネは特に特殊な年齢構造になっていること、業界の慣例などでICTのデジタル機器と相性が悪いです。
ここではその原因を解説しています。原因がわかれば解決策が考えられます。
紹介してる具体的な原因を参考にして自分の事業所の原因も考えてみてください。
従来の業務の慣れと新たな業務の不安
長年続いている業務手順は、「慣れ」や「安心感」があります。新しいツールやプロセスを導入することは一時的に負担が増えるように感じられます。
ケアマネの平均年齢は2023年のデータでは53.6歳です。新しいことに挑戦したり、考えたりすることに積極的ではない方が多い年齢でもあります。
ICTツールへの不安と抵抗感
ICTを使う場合、年齢が高い職員ほど、ICTツールの操作に不安を感じる場合が多いです。
新しいツールの操作を覚えることに対する不安が原因で、導入が進まないこともあります。
上司や管理者がICTが苦手で取り入れが困難になることが多いですよ。
ICTツールへの不安感の原因を取り除き、抵抗を減らしていくことが必要になります。
効果がすぐに見えない
IT導入は、すぐに効果が見えるものではないことが多いです。最初は手間が増えるように感じますが、長期的には効率化につながるものです。
ICTを導入してすぐは慣れていないこともあり、「非効率で手間」と判断されることもあります。
ICT導入ができない原因に対する解決策の提案
前項で記載したICT導入が進まない原因に対してその解決策を具体的に紹介しています。
実際にできることを紹介していますのでぜひ参考にしてください。
新たなことへ挑戦する不安に対しては少しずつの導入を
今までの業務を変えていくことに不安が大きいと業務の変更は難しいです。
解決するために、少しずつICT機器を導入していくことが確実な方法です。
- 事業所間の連絡をLINEにする
- 利用者家族のアポイントをLINEにする
- 事業所とのデータのやり取りをEメールにする
- 保険証や薬剤情報を写真で残す
例のように、スマホを導入してLINEなどを取り入れるだけで劇的に業務負担が変わってきます。
こうした、日常生活ですに使用しているツールを取り入れなましょう。
将来的にAIの導入や全ての情報をデータ化していくことができるようにしていきましょう。
まずは、小さい体験から進めて、徐々に広げていくことが成功への秘訣です。
LINEを使うことでデータとして取り入れることができます。その後はGoogleドライブやDropboxを利用すれば、将来的にすごく便利になります。
最終的に紙媒体で残したい方がいる場合、最初は面倒でも
- LINE
- Googleドライブ、Dropbox
- PC
- 印刷
の手順を追うことで結果的にGoogleドライブに残るので将来に繋がります。
ICTツールへの抵抗感には具体的なマニュアルの整備をすること
- 見慣れない画面
- どこをクリックしていいか判断できない
- クリックする場所を間違えたら不安
- わからない画面になったら不安
例のように、ICTツールの苦手な原因で、わからないパソコン操作。さらに、わからない画面が出てきたら対処できないという理由も多いです。
不安感を解消するためには具体的なマニュアルを作ることが重要になります。
画像をふんだんに使い、一クリックずつ説明するようなマニュアルを作ることで操作に慣れていきます。
クリックした先の画面がわかるようにすると扱いやすいです。
画像を使い、クリックした先の画面を出し説明。そのワンステップずつを作ることで苦手な意識を取り除くことができます。
具体的なマニュアルを作り、少しずつICTの操作に慣れてもらうことが重要なステップになっていきます。
- 画像を入れて操作手順を作る
- 次に出る画面を画像を使って説明する
- 注釈などを使い操作の説明をフォローしていく
従来の方法と併用をすることも手段
紙ベースで資料を作ったり、データの管理を紙でしている場合も多いです。ケアマネの業界では今までがそうでした。それを一気に変えることは難しいです。
例えば利用者の連絡先などは紙で記載している場合、データで保存して各職員にスマホで確認できるようにする方が効率的です。
しかし、今まで紙で扱っている場合は紙を見て、電話番号を入れて電話をかける行動が便利だと思ってしまいます。
このような場合、データで入力をするが、紙にも印刷しておくことで両方使えるので安心感をもてます。
このような小さい部分のデータ化から取り掛かり「効果が出ない」、「ICT化はただの手間」といった意見が出にくくすることも必要です。
ICTをすすめる際に今までの方が良かったという声を減らしていくためのまとめ
今までやった事がない、慣れていない事に対する不安が大きいために、今までの方が良かったといった声が出ます。
そのため、まずは慣れていく事が重要です。
慣れていくためにマニュアルの整備をしたり、一つずつの成功体験を積み重ねていくなどの工夫が必要です。
一つずつの成功体験のために、工夫をしなければなりません。その労力を使うこともありますが、これからのケアマネはICTを使いこなしていく必要があります。
ICT化の流れに乗らないと置いて行かれてしまいますので労力は使いますがここで頑張る必要があります。
この記事を参考にして「従来通りやっていく」ことを克服して、ICT化へ進めてほしいと思います。
ICT化のために苦労したくない場合はその分野に挑戦している居宅介護支援事業所へ転職する方法もあります。
現実的に、今の事業所でICTに興味がない管理者がいたり、上司が多い場合はICT導入の一歩一歩が険しいです。
ICTを導入して、居宅介護支援事業所をより発展させていこうと考えている場合は、より良い職場を探すことも視野に入れて欲しいです。
これからの時代を進むためにICTに強いケアマネが多い居宅などを選んでいくと自分自身のためにもなると思いますよ。
ICTの意識が高いケアマネはどこの事業所も欲しい人材です。
ICT化を進めようとする意思がある方は転職して報酬が上がりますよ!
今の職場のアプローチも行いながら、自分の将来も考えてみることも良いかと思います。