【ケアマネ必見!】アセスメントのAIツール!ChatGPT簡単活用方法
ケアマネをやっていく上でアセスメントは必須業務です。一番重要な業務とも言えます。
しかし、情報収集から課題を抽出するまでの考えがまとまらないことも多いと思います。
情報は集まった。しかし、ここから課題をまとめる作業がむずかしいと感じるケアマネは多いです。
- 集めた情報をChatGPTに入れて課題をまとめていく方法
- ChatGPTで実際に出力した事例
実際に記事内では具体的な事例を入力して出力結果を紹介しています。
AI(ChatGPT)を使うための方法
今回の記事ではChatGPTというAIを使っていきます。
質問を入れれば答えを導いてくれます。
ChatGPTを利用するためにはアカウントを作るととても便利です。
メールアドレスだけで作れるのでアカウントを作りましょう。
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ケアマネ専用!ChatGPTに入れる命令文
ChatGPTをはじめ各種AIには「どうしてほしい」と指示を出す必要があります。
この指示を考えると色々と会話できるようになります。
本来であれば複雑な命令文を組むのですが、簡潔にしても十分な結果が得られます。
この記事ではわかりやすさ重視で簡単にしています。
以下の文を質問欄に入れて課題分析をまとめていきましょう。簡単に表現しています。
【ケアマネジャーとして課題分析をしています。以下の情報から生活における課題を抽出してほしい。】
まずは、この簡単な命令文を入れてみましょう。
結果が不十分であればさらに命令することができます。
ChatGPTに入力するアセスメント情報
CatGPTへ集めた情報を入力していきましょう。
ここではサンプルとして【ケアマネドットコム事例集】を参考に情報を入力しました。
【アセスメント情報】
Aさん
男
年齢:70代前半
介護度:要介護1
障害自立度 A1
認知症自立度 Ⅱa
既往歴:アルツハイマー型認知症 服薬治療中
高血圧症 60代後半 服薬治療中
前立腺肥大症 70代前半 服薬治療中
心身の状況: 認知症があるが日常的な意思疎通には支障がない。ADLは何とか自立しているものの、もともとやっていなかったこともあり掃除や洗濯は全くできない。前立腺肥大症による尿もれがあり、尿臭がある。近所の内科に通院し定期処方を受けているが、薬の飲み忘れがあり残薬が多く目立つ状態。時々訪問する長男がシャワー浴を手伝っているようだが、入浴回数は十分とは言えない状態。
社会とのかかわり: 同居していた妻が60代で亡くなってからは、近所との付き合いもほとんどない。ほぼ毎日近所のコンビニに歩いて行ってお弁当やおまんじゅうを購入しており、食事はほとんどコンビニで賄われている。担当の民生委員が心配し月2回程度見守りを兼ねて訪問中。民生委員のことは信頼しており訪問を拒否することもない。
家族の状況: 同市に住んでいる長男が月に2~3回訪問し、導線を確保できる程度のゴミ整理、通院介助、シャワー浴介助を行っていた。長男の介助を拒むことはないとのこと。
住環境: 集合住宅の1階に住んでいる。長男が時々掃除をしているが、家の中にはゴミが散乱しており異臭がする。長男が何度言ってもコンビニ弁当のごみを袋に入れることが出来ず、床に置きっぱなしにしてしまうとのことだった。
地域の状況: 昔からの住宅街。妻が生きている頃は近所付き合いもあったが、60代で妻が亡くなってからはどこにも顔を出さなくなってしまった。
その他の状況: 妻が60代に亡くなり、一人暮らしを続けていた。近所付き合いはなく、家の中にこもりきりの状態だった。もともと掃除などが得意ではなかったが、70歳を過ぎたころからさらに掃除ができなくなり、ゴミが散乱するようになった。心配した民生委員が長男へ連絡し、かかりつけの内科に相談したところ認知症の診断が下りた。合わせて介護認定申請も勧められたため申請に至った。本人は現状に支援の必要性を感じておらず、介護という言葉に不信感を抱いているとのこと。
実際にはアセスメントシートに表として出ているので文章にする必要があります。
アセスメントシートから一発でコピペというわけにはいかないかもしれません。
ChatGPTへアセスメント情報を入力する
今まで用意した「命令文」と「アセスメント情報」をchatGPTへ入力します。
ChatGPTを開いてコピペするだけで入力できますので用意した物を入れるだけです。
入力欄の改行が特殊で最初は慣れないかもしれません。そのため、Microsoft WordやGoogleドキュメントなどで文章を作るとスムーズにいきます。
コピペで入力すると「改行がない」と思うかもしれませんが気にしなくていいです。
AIでは改行は認識されないのでそのまま入力してください。
ChatGPTの出力結果
指示内容と情報を入力したらすぐに情報が出力されます。
実際に出力された内容は以下の通りです。
課題1: 日常生活全般の自立支援
- 掃除・洗濯の未実施: Aさんはもともと掃除や洗濯を行っていないため、これらの日常生活動作が自立できていない。特にゴミが散乱しているため、衛生状態の悪化が懸念されます。
- ゴミの処理: 長男がゴミの整理を手伝っているが、Aさん自身がゴミを処理する習慣がないため、生活環境が改善されない。ゴミが床に放置され、異臭がする状態。
課題2: 認知症に伴う服薬管理の支援
- 薬の飲み忘れ: アルツハイマー型認知症の影響で、薬の飲み忘れが多く、残薬が目立っています。認知症により、適切な服薬管理ができない状況。
課題3: 生活リズムと衛生管理のサポート
- 入浴頻度の低下: 長男の介助でシャワー浴はしているが、頻度が不十分であるため、尿漏れによる尿臭や清潔の維持が課題です。
課題4: 食生活の改善
- コンビニ弁当への依存: ほぼ毎日コンビニで弁当やおまんじゅうを購入しており、栄養バランスが偏っている可能性があります。長期的な健康維持のため、食生活の改善が必要です。
課題5: 社会的孤立と心理的サポート
- 社会的つながりの喪失: 妻の死後、近所付き合いがなくなり、社会的に孤立している状態です。民生委員以外との交流がほとんどなく、精神的なサポートが必要です。
- 介護に対する不信感: Aさん自身は支援の必要性を感じておらず、介護という言葉に不信感を抱いているため、支援を受け入れるための心理的サポートが課題となっています。
課題6: 家族支援
- 長男の負担: 長男は月に数回訪問しゴミの整理や通院介助、入浴介助をしているが、介護負担が増加している可能性があります。長男自身のサポートや、介護サービスの導入について検討が必要です。
この結果を見て、項目ごとに課題が整理されています。この課題に対して必要な支援をつなげていくことである程度の生活の質が保たれそうです。
ケアマネの初任者段階の方にはとても有能なツールになりますよ。
自分の考えた課題と比較してみることもできますね。
ChatGPTの出力を紹介しました。課題をまとめることにとても役に立ちますね。
ここからケアプランへ展開していく事もスムーズにできそうです。
ケアマネがChatGPTを使うポイントのまとめ
今回紹介した【AI(ChatGPT)を使う】方法を使って情報をわかりやすくまとめることができます。
情報をまとめることで、自分で気がつかない課題も見えてくる可能性があります。
ケアマネは生活に着目するので視野が広くなければ難しいです。
AIを使って自分で気がつかない部分をカバーすることはスキルアップに繋がりますね。
自分一人で考えて視野が狭まることも多くあります。そのため、情報収集後に一度AIで確認することも有効です。
ただ、AIも万能ではありませんので入力された情報以上に答えは出てきません。
必要な情報はしっかり聞き取る必要があります。
- 情報の整理
- 課題の整理、分析
- 自分の気がつかない課題の確認
- 初任者段階のケアマネの補助
ChatGPTを使ってまとめられてわかりやすくなることでケアプランも作りやすくなりますのでぜひ活用できるようになってもらい、業務の効率化ができればと思います。